Fly me to the moon

イベント備忘録とか宝塚の話とか

祝祭喜歌劇 CASANOVAが最高という話

おはようございます。

最近日常に疲れていて好きなことをただ喋るブログを書きたかったので書きます。私は最近宝塚歌劇団にハマっていまして、そのなかでも特に花組がお気に入りなのですが、その花組さんが現在公演中の CASANOVA という作品が本当に最高なんです。今回はそのおすすめと感想ブログとなります。

https://youtu.be/U1SK7s-mdl0

 

CASANOVAは、花組現トップである明日海りおさん&仙名彩世さんコンビの大劇場4作品目であり、娘役トップスターの仙名彩世さんのサヨナラ公演(=退団公演)でもあります。

舞台は18世紀のイタリア、ヴェネチア。数多の女と恋をしてきた罪深きプレイボーイのカサノヴァが、運命の恋を探して冒険した結果べアトリーチェという最高の女性に出会い…という感じのお話です。(ざっくり)主人公とヒロインはそんな感じです。その脇にはカサノヴァを捉えようとする偉い貴族コンデュルメル閣下、そしてその閣下と微妙な距離の奥さんコンデュルメル夫人、カサノヴァと共に冒険することになるバルビ神父やべアトリーチェのお付きの侍女ダニエラなどなど、魅力的な登場人物がたくさん出てきます。最高。なんてったって娘役の方々が皆様本当にかわいい。最高。ありがとう世界。

 この作品の魅力は素敵なたくさんの登場人物、色彩豊かな衣装、そして耳に残る音楽です。さらにストーリーも喜劇なので笑いどころもたくさんあって明るいお話です。宝塚のキラキラとした世界を保ちながらも、新しく思える要素も入れ込んだ、宝塚を知っている人も知らない人もどんな人でも楽しめる舞台だと私は思っています。宝塚に興味あるけど何観ればいいかわからないな…という人にも選択肢の一つとして加えていただけたら嬉しい、そんな作品です。

 

 以下は私が観劇した感想です。とくに役者さんと演じられたキャラを中心に書いていきたいと思ってますので気になる方がいましたら…どうぞ…。

・カサノヴァ(明日海りお)

はぁ〜〜カッコ良い。カッコ良い最高の主人公ですよ。稀代のプレイボーイという役なのに品が良くてすごい。あとこれはモテるわ〜〜という説得力がすごい。なんていったって優しい。カサノヴァの魅力はたぶんその優しさと柔軟さなんじゃないかなと思います。その魅力を引き出せるのは絶対に明日海りお様しかいないんですよ。すごい。役と役者の運命的な出会いをまた目撃してしまいました。絶対にゆきトリーチェと幸せになってほしい。かっこよすぎてかっこいいしか言えないんだよなみりノヴァ様。一幕終盤の歌が好きです。

 

ベアトリーチェ(仙名彩世)

私は花組をポーから見始めている新参者なので、ベアトリーチェみたいな溌剌としたかわいいお嬢様役のゆきちゃんを見たのは初めてでした。ゆきトリーチェかわいくてかわいい。キラキラしてて明るくて舞台を観た人を元気にさせるヒロイン、ゆきちゃんの宝塚最後の舞台にふさわしすぎて泣いてしまいますよね。カサノヴァの運命の女性でありながら自分の意思もきちんともった自立した女性でもあったベアトリーチェはカッコよくてかわいくて舞台を観ている3時間、ただひたすら幸せでした。あともう言わずもがなですが歌がうまい。みりノヴァ様と相性が良すぎる。絶対に幸せになってほしい。

 

花組みりゆきコンビの最後がこの作品のこの役で本当によかったなと思います。この2人は「明日への希望を与え世界を彩る」、2人ですから。祝祭喜歌劇、ぴったりすぎます。

ずっとみりゆきが運命の恋人になる、そんな話が大劇場公演で見たかったんです。最後に見れてよかったなあ。

 

・コンデュルメル閣下(柚香光)

大好きです。(告白)私はもともとれいちゃんが大好きで彼女の今やこの先のご多幸を毎日祈っているのですが、この作品のこの役でさらに大好きになってしまいました。めちゃくちゃカッコいいのに全然かっこよくなくて、ディズニーヴィランズを見ているようでした。己に悩む美しい青少年演じさせたら右に出る者がいないれいちゃんですが(個人の主観です)、コミカルな悪役もできるんですよ、天才だな…。コンデュルメル閣下はカサノヴァのこと憎んでいるわけなのですが、もうそれが積み重なって一周回って愛なのでは?と感じさせる部分が多々あるのが面白いです。コミカルな悪役な面と卑劣な悪役な面、そして妻のことがわからないひとりの男としての面、一つのキャラクターですが多面的なキャラでもあって、それをれいちゃんの緩急のあるお芝居が支えていたと思います。最高のキャラクターをありがとうございます。絶対に夫人と幸せになるんだよ。

<追記>

東京公演行ってきました!ここでコンデュルメルが多面的なキャラで、みたいなこと書いてますよね、東京公演その多面性がよりくっきりわかるメリハリがあってすごかった…!そしてお歌、歌い方変えたかな?と思うのですけどソロ曲とかお芝居のなかの歌としてめちゃめちゃ機能していたように感じました。私は好きだったな…あと存在感が増していた。ムラ→東宝でこんなに表現が進化するものなんだなとびっくりしてしまいました。

・コンデュルメル夫人(鳳月杏)

大好きです。(告白)(2回目)私はこのCASANOVAでちなつさんに完全に惚れてしまいました。それまではかっこよくて上手い人だな〜〜という印象を持っていましたが今回はそこにかわいくて美しくて妖艶で、持っている技術が高すぎる、というのが加わり、すごい人だな…という印象に変わりました。なんにでもなれる。歌もうまい。コンデュルメル夫人はめんどくさくてかわいくて美しい女性です。ちなつさんのその表現が抜群すぎて衝撃を受けてしまいました。会場全員が夫人を愛したいと思うし、きっと旦那様もそう思っているはず。閣下と絶対に幸せになってほしい。イチャイチャしててほしい。めんどくさいおねえさん大好きなので……そもそも男役として今まで芸を磨かれてきた方なわけじゃないですか…すごいな…上手い……ちなつさんもコンデュルメル夫人も大好きなんですよね…純粋に好きの気持ちで言ったら今作品一番かもしれない。4/29になったら月に帰ってしまうんですね…??寂しい…惚れてしまったからには花男でのお芝居もまた見たかったな…と思ってしまいますが、月での活躍ももちろん楽しみです。

 

コンデュルメル夫妻の関係性のめんどくささがこの話を動かしてると思うのですね。いわゆる裏主人公たち的な… このタイミングでれいちゃんがこの役やったこと、ちなつさんがお相手役だったこと、ちなつさんが新しい境地に達したこと 全てが今後に必要なことなのかなと思いました。これからのことを考えると寂しさもすごくあるけど、楽しみだという気持ちももちろん大きいです。れいちゃんとちなつさん、それぞれがそれぞれの場所で輝くところを観たいなあ。

 

・バルビ神父(水美舞斗)

モジャモジャなのに隠せてないイケメンオーラがすごいです。ていうかカサノヴァさんについてってるのめっちゃ可愛くないですか?最高ですね、、こういう男が最後うまくやるんだよな…と思っていたら案の定でしたね。笑。マイティーだからなのかやるときゃやるオーラがすごくて…そのオーラとお芝居がすごく作品にマッチしていて、いいなと思いました。そしてこの間スカステで宣伝映像見たときモジャモジャが爆発しててどうした!?と思ったんですけどあれくらいしないとイケメンが隠せないんだな…と気付いてそのポテンシャルの高さに怯えました。最高ですね。

 

・ダニエラ(桜咲彩花)

べーちゃん、こんな可愛くて美しくて凛とした娘役さんが他にいたでしょうか。いや、いません。それくらい最高の娘役さんです。今回のダニエラさんも、ベアトリーチェのことを心配しながらも尊重する素敵な侍女さんでした。決して前に出ることはしないけど、ベアトリーチェの背中をきちんと押す。ダニエラさんがいたから、ベアトリーチェは決心できたんですよね。さらに、カサノヴァに惹かれないというところもダニエラさんのキャラとして強いところだと思いました。

べーちゃんは毎回印象に残る素敵なお芝居をされる方だったなと思います。宝塚を、花組をあまり知らなかった時に観たポーの時も、ジェインはすごく記憶に残りました。花組にいなくてはならない娘役さんで、大好きだったから今回退団されるのは本当に寂しいです。

 

ダニエラさんが馬車の中で神父といい雰囲気になってるところが最高すぎて大好きなのでちゃんとくっついてくれたっぽくて嬉しいですね。神父脱獄してるけど。それでいいのか感は否めないけど。でもお似合いかもしれない。さすが世界の彼氏と世界の彼女です。

 

・コンスタンティーノ(瀬戸かずや)

いや最高。カッコいいのかと思いきやおバカでかわいくて良かったです。ていうかあきらさん年齢不詳すぎません、、?何にでもなれる、すごい役者さんですね…。本当に閣下と歌ってる時めっちゃかっこいいのにね…あと最後行方くらましてる間ベアトリーチェのお父様にあんま心配されてないのかわいそうだなって思います。まぁ別にゾルチ夫人とイチャイチャしてるだけなんでいいんですけど。あのシーン好きです。

 

ゾルチ夫人(花野じゅりあ)

美。とにかく美しい。そりゃあ閣下も道ならぬ愛を楽しむわ。(?)こんなに美しい方ですけど、コンスタンティーノに惚れ込まれてふつうに受け入れてイチャイチャしてるのめっちゃおもしろくて可愛くて好きなんですよね…あとベネラちゃんのお腹の音のあとブチ切れてるのも面白い。ところで舞台演劇で最初にセリフを発する人はとても重要だという話を聞いたことがあります。今回はその役割はじゅりあさんなわけで、さすがの配役だなと思いました。

じゅりあさんも今回の公演で退団ということですが、美しいお姉様がいなくなってしまうのはとっても寂しいですね…。

 

コンスタンティーノとゾルチ夫人、本当に最後ひたすらバカップルなので最高なんですよね。閣下の思惑やらなんやらとは別方向にいく…嫁との関係が冷え切った(ように見える)閣下とは正反対ですし…、この作品をコメディたらしめてるのは結構このベテランの役者2人のおかげなのかもしれません。絶対に笑えるもん。

 

ベネラ(音くり寿)

  スーパーかわいい。そんなかわいいことある?ってくらいかわいい。ご飯大好きな猫ちゃん、、「ご主人様!…ご飯は?」「抜きに決まってんだろ!」のやりとりが好きすぎる。かわいい。

コンスタンティーノとゾルチ夫人のいちゃいちゃをスンッとしながら見守るあの実験室でのシーンがすごい好きです。お話聞きながら反応してるんですよね、、2人は2人の世界にいるんですけど。

おとくりちゃんといえばエトワールもしているわけですが、歌がうますぎてびっくりしてしまいましたね。いや歌が上手いのは知ってましたけど。でも、ビブラートきかせて歌い上げながら階段降りてポジションにつく子は初めて見たかもしれない。すごい。かわいいしさらにすごい。最高だ…

さらにおとくりちゃん、ダンスもお上手ですね…?劇中のカサノヴァさんと赤ドレスの娘役さんとのシーン、おとくりちゃんに目を奪われます。

メインで書きたかった人はこれくらいでしょうか。 

他にもアンリエットしろきみちゃんもかわいくてかっこいいし美しいし、セラフィーナ華ちゃんはもはや存在がかわいいし、バルサモつかさくんはガタイがいいように見えてイカサマ感つよくて最高だし、華ちゃんとお似合いだし、メディニほのかちゃんはかわいいので幸あれ…という感じだし、モーツァルトあかちゃんもかわいくておもしろくてとても良いです。あとモモロ!歌が上手い。

カジノのとこの「自由に生きて、強く死ぬ!」が本当に好きなんですよね。私もそうやって生きたい。

 

このCASANOVA、上級生も下級生もいろんなところに出番があって、世界一娘役がかわいく美しく描かれている作品な気がします。花組の尊さがよくわかる。それまで花組を支えてくれていたゆきちゃんやべーちゃんやじゅりあさんの退団公演であり、ちなつさんやひっとんの組み替え前最後の公演でもある今作品は、本当に今の花組でしかできない多幸感と光に満ちたものであると思います。もちろん少ししんみりとしてしまったり、役と役者さんを重ね合わせて涙が出てくるシーンもありますが、それだけでは終わらない素敵な作品です。

ついに4/28は東京宝塚劇場での大千秋楽となります。この今の花組でしか観れない究極の公演の目撃者に、多くの人がなれたらいいなと思っています。ライブビューイングあります。

 

https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1911821&rlsCd=001

 

今回はお芝居の話を中心にしましたが、フィナーレのエモさもすごいです。ゆきちゃんれいちゃんのダンスや花男なちなつさんが見れる男役群舞は最高です。他にもたくさん見所があるので、最後まで楽しんで夢の世界に浸れるのではないでしょうか。